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2022年04月27日

「低温蒸し」  vol.016 (通算362)「低温蒸し」  vol.016 (通算362)

2022年4月27日配信分の転載です。
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今回の記事が役立ちそうな方は、
・食事で困っていることがある人(調理時間がとれない
いつも食べている食事だと健康に悪影響、
おいしいものが食べたいけど料理は苦手、など)
・困ってないけどおいしいものの情報が知りたい人

などです。

勝間和代さんの、『勝間式食事ハック』を読んでいます。
https://amzn.to/37INjGW

勝間さんは、食事や料理の本を今まで何冊か出されていると思いますが、
この本は、「効率的な材料調達と調理」に主眼をおいて書かれています。

「効率的な」というのは、
「調理(材料調達、片付け含む、以下同)時間の効率」
「調理コストの効率」
「栄養摂取効率」
がどれも効率的、ということです。

こういうこと、ほんと、誰かが考えるべき、言うべきだと思うんだけど、
日本の自己啓発作家で栄養のことを追求している人は
あまりいないと思う。
収入の多い人は、「効率的に稼ぐためには、
食事は自炊ではなく外注せよ(外食、ハウスキーパー、家族の家事労働)」になりがち…。
でも勝間さんは「時間、コスト、栄養、そして味の4点で
もっとも効率がいいのは、自炊
ネットとハイテク時代だからそれができる」と
主張されていて、
わたしもずーっとそのことを追求してきているから、
その切実さがよくわかります。

この本が書かれた2018年の時点で、勝間さんは「ほぼベジ」だったようです。
「プラントベース・ホールフード」
を上の3つの「効率のよい食事」の軸として推奨していらっしゃいます。
それを「コンビニやお惣菜屋さんで買ってくる時間を
下回る手間で作ろう」というのがこの本のテーマです。

わたし自身の食生活は、何回か書いていますが、2018年頃から
食後に血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)が起こるようになり、
果物と炭水化物を一度にたくさんとることができず
(玄米やそばでも上がっちゃう)
「ローフード」「ナチュラル・ハイジーン」「ゲルソン療法」
といった、決まった食事法から離れて、あれこれ模索する生活が続いています。

そのため、食事方法の本も今は結構読んで、試しています。

『勝間式食事ハック』で参考になったのは、
「低温蒸し」という調理法です。

さっき、豆でやってみたのですが、なるほど、これはおいしいです。

「蒸す」という加熱法は、
「栄養が逃げない」という調理方法として
昔から評価が高いのですが、
実は、今までの「湯気もうもう」の蒸し器は、
温度が高すぎて、栄養が壊れる、ということで、
ゲルソン療法などでは勧められていませんでした。

従来の、直火に鍋をかけて上記を出す方法だと、
「蒸し器内の温度」が調節できないのです。

しかし、最近の調理器具の進化
(勝間さんも大ファンの『ホットクック』など)によって
現在は、温度を指定した蒸し調理ができるようになっています。
80度〜95度の範囲で、100度以上の湯気もうもうより時間をかけて蒸す、
というのは、古典的なようでいて、
実は先端テクノロジックな調理法なのです。

ところで、食物の調理の仕方(熱の加え方)というのは、
3種類あるそうです。
「伝導熱(でんどうねつ)」
「輻射熱(ふくしゃねつ)」
「対流熱(たいりゅうねつ)」
の3つです。。

「伝導熱(でんどうねつ)」とは、鉄板などの金属の熱を食品に伝える加熱
「輻射熱(ふくしゃねつ)」オーブンの中など、高温の空間の中で加える熱
「対流熱(たいりゅうねつ)」とは、水で茹でたり、上記で蒸す加熱

のことです。

伝導熱は、鉄板が当たっているところしか加熱されないのでムラできておいしくない、
輻射熱は、空気に触れているので酸化しやすい
という欠点があるそうです。
栄養が逃げなければおいしさも維持されるわけで、
そういう点からも蒸すのがオススメ、とのことです。
上にも書きましたが、しかも、熱が伝わって細胞がやわらかくなるギリギリの
温度で長時間調理、にすれば、栄養もうまみも残る、というわけです。

それから、勝間さんの
「自家製ミックスビーンズ」
というのも大変参考になりました。
これ、かんたんな話なんだけど、コロンブスの卵的に、画期的。

どういうものかというと、『ミックスビーンズ」は、
茹でたものはミックスな状態で売られているけど、
乾物で売られているものでは、大豆、ひよこ豆、うずら豆、など、ばらばらなので、
それを、袋をあけてざざっとぜんぶ一緒にして保存するということです。
調理するときにはそこからすくって水に戻すので、
最初っからミックスビーンズができているということですね。
これはおいしそう。
今から豆、買いに行こう。

豆といえば、
わたしはえんどう豆が一番好きで、いんげんやひよこ豆も食べますが、
大豆が苦手なんです。
味は好きなのですが、
納豆を3日連続ぐらいで食べると、
身体がぱんぱんにはって、顔もむくんできてしまうため、
「コンビニで手に入る、最安最強の栄養」
のはずの納豆を、生活の味方にすることができなくなってしまいました。
勝間さんはご自宅で納豆作っているそうですけど、
もしかして、「市販の納豆」が問題なら、
わたしも納豆自宅すれば解決できるかな?


「手作り納豆」なんていうと手間がかかりそうですが、
勝間さんがこの本で想定している毎食の調理時間は
「10分間」
お客様のもてなしなど、ちょっと手の込んだ料理で「30分」だそうです。
これは見過ごせません。
わたしはいつもほんとうに長い調理時間に悩まされてたので。

実はまだ本を最後まで読んでなくて、とちゅうで
豆を蒸してみたら本当においしかったので
メルマガのネタにしちゃったんですが、
さらに読み込んで生活に取り入れてみようと思っています。


今回のお話は、ここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけましたら、嬉しく思います。


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posted by 石塚とも at 22:04| 「野菜くだもの通信」バックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月22日

「Emmaüs (エマウス)」  vol.015(通算361)

こちらの記事は、メルマガ『ロービューティジャパンの野菜くだもの通信』
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今回の記事が役立ちそうな方は、
・海外生活に興味のある人
・フランス、パリに興味がある方
・家の片付け、不用品処理に興味のある方
などです。

わたしは現在パリにいますが、今回の滞在の二大大きなテーマが、
「一年がかりで取り組んでいる「翻訳」を完成させること」

「引っ越し」
です。

翻訳は一応終わってるのですが、現在、
一言一句、ネイティヴの先生たちのチェックを受けています。
引っ越しの方はというと、
わたしは現在4年前にパリに滞在し始めた時からずっと同じアパートに住んでいるのですが、
騒音にずっと悩まされており、
引っ越しは悲願でした。

そして、いよいよ近くに迫った引っ越しに備えて
いろいろ準備していますが、その準備の中に、
「不用品の処分」も入っています。
そこで、「エマウス」に全部持って行きました。

「エマウス」というのは、聖書に詳しい人はご存知かと思いますが、
復活後のキリストが弟子たちの前に現れたとされる町の名前から来ていて、
キリスト教系の社会活動団体が運営している
リサイクルショップです。

写真撮りました。
https://www.instagram.com/p/Ccnh0hfNRxY/


あるホームレスの女性が、住居にしていた場所を追われたために
死亡してしまったことをきっかけに、
ピエール神父という方が、ホームレスの自立支援のために始めた団体で、
今では全仏で活動しています。
ピエール神父
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB
エマウス
https://emmaus-france.org/


一般市民から寄付してもらった物資を、
元ホームレスやボランティアの人たちが仕分けし、
着るものは洗濯するなどして洗える状態にし、
各地のブティックで販売しています。


ものを処分したい側の視点からいうと、
この仕組の素晴らしいところは、
服、家電製品、家具、書籍、CD、そのほか雑貨など、
自分で仕分けしないで、いらないものは全部まとめて
一箇所で引き取ってもらえることです。
メルカリみたいに売って利益は出ませんけど、
不用品というのは、処分せずにほっておくと、いつか有料で処分しなくてはいけなく
なってしまうので、
そのまえに判断するのがタイムリミットだと考えるようにしています。
仕分けしないでどんどん排出してよいのなら
仕事量はずっと下がりますし、
自分の放出したものがゴミとして捨てられるのではなく、
社会資源として再利用される、と思えば
「もったいなくて処分できない」という気持ちの
ハードルも下がるのでは。

わたしは、不要と判断した洋服に加え、
使ってみてイマイチと判断した「ミニ・バランスボール」
これも買って使い心地イマイチだった「キャンプ用椅子」
こちらの友達が「いらないから使っていい」といってくれた「ピクニックセット」
などを持って行きました。


放出する洋服は、写真を撮ってから放出しています。
好きだった服は「この服着てあそこに行ったよね」みたいな
思い出をちょっと残したいのと、
写真を撮っておかないと、「あの服、処分したっけ?
倉庫に入れたっけ?」とかわからなくなってしまうからです。

全部で大きなショッピングバッグ4つぐらいになりました。
洋服って、一着買って家に持ってくるときはたいして重さも感じないのに、
放出するために集めてみると結構重いんですよね…。
驚きます。

また、家の中で「ここにはまだものを置く余裕があるな」と思っていた場所でも
とりはらって、何もない空間になってみると
「こんなにすっきりするのか」とさらに驚きます。

よくお片づけの本なんかで、
「持ち物を捨てられないのは
『捨てたとたん使う時が来るかもしれない』
と、あなたが恐れている気持ちの表れ」
みたいなこと書いてあるのを見るのですが
(カレン・キングストンさんもそう書いてました)
ものが家の中からなかなか出ていかないのは
精神論じゃなくて、排出方法がちゃんと用意されていない、
というシステムの問題なんじゃないかなあ
と、今回、あらためて思いました。

たとえるなら、トイレが下水管につながっていないから、
しょうがなくトイレに行くのを我慢している、みたいな…?


日本でも排出先は確保しているのですが、家の近所になく、
送料をかけて送らないといけないので、家から歩いて5分以内になんでも持ち込める
こういう場所があるのは、とても助かります。

さて、エマウスは、ものを放出する場合に買い取ってくれるわけではありませんが、
なにか欲しい場合の値段もとても安いです。
洋服は、Tシャツなら3〜5ユーロ、ジャケットは12ユーロ前後、
コートは最大20ユーロ、と、ほとんど決められいます。

どこから流れてきたのか、有名雑貨店のお皿が1枚1ユーロで売られていてたり、
ゴージャスなレースのついた女性下着のセットが
あわせて200ユーロ、ぐらいの値札がついた状態で
20ユーロぐらいで売られたりします。

家具だけを専門にした展示場が、パリの北のほうにあります
(ただ、行って見ましたが、配達してもらえる送料が高いです。
したがってその価値のある家具を探すか自家用車で引き取れる人向け)

わたしは、デスクトップパソコン用のキーボード(5ユーロ)と、
部屋の間仕切りに使うクロス(2〜10ユーロぐらい)を狙っています。

「なんでも引き取る」ということは、「なんでも売ってる」わけです。

ただ、電気製品は自分のほしいサイズでなかったり、
安いとはいえあまりに古かったりしたので、
別の中古専門店で「冷蔵庫」と「食器洗い機」を買いました。

耐用年数を考えたらケチケチしないほうがいいかなとも思ったのですが、
1年の半分ぐらいしかこの場所にいないということは、
ずっといる人に比べたら費用対効果が半分ぐらいですし、
20年この生活をしているかは未知数だったので、
あまりお金を出したくなかったのです。

いつもよく行くエリアにしょっちゅう商品が回転してるように見える
リサイクルショップがあって、
東欧っぽいアクセントのおじさんに、
「このブランド知ってる? イギリスのだよ、消費効率いいよ、音も静かだよ」
とすすめられるままに(笑)買いました。
さあ、あとはそのおじさんを信じるしかありません。
いい買い物だといいんですけど。


今回のお話は、ここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけましたら、嬉しく思います。


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2022年04月15日

「『中間層』と『おいしいもの』」  vol.014(通算360)

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・海外生活に興味がある人
・社会、歴史、経済に興味がある人
・美味しいものに興味がある人


vol.008の「おおたかの森のマクドナルド」の続きは
また次回以降に先送りですすみません


3月の末に、直行ノンストップでロシア上空を避けて、
南周りの中国カザフスタン上空経由で15時間半かかって
東京からパリに到着しました。

羽田から国際線が飛ぶ本当にラクな海外渡航を享受できたのは
10年ぐらいで(JAL使えば今も羽田から行けるんだけど)
エールフランスの日本就航は成田朝発との週3便なので、
東京の自宅を出てからパリのアパートに着くまで
30時間ぐらいかかります。

物価高、
ユーロ高、
気温低い(雪が降った)
などいろいろチャレンジはありますが、
ラディッシュ(生)と
芽キャベツ(加熱)をバリバリ食べて英気を養っています。

さて、感染症にしろ戦争にしろ、
私たちを取り巻くチャレンジが起きるたびに
「これをきっかけとして富はますます金持ちのところに集まり、
一般の人はますます貧乏になる」
と言うセリフを聞きます。
まあ、そうかもしれません。

そして、わたしは今、オンラインのフランス語教室に入っているのですが、
先日先生の1人から
「東京とパリを比べて違っていると思う事は何ですか」と聞かれたので、
わたしは
「個人商店がまだまだ強いこと」
と答えました。

これでも最盛期の半分ぐらいになってしまった、と
聞いたことがあるのですが、
とにかく個人商店の大さと強さには
毎回、飽きずにびっくりさせられます。

日本では、都市圏でも、地方でも
「八百屋さん」「肉屋さん」「魚屋さん」
それから「洋服屋さん」て
ほんとうに少なくなってしまったのでは。

しかし、こちらではまだまだ健在で、
近くにチェーン店のスーパーマーケットがいくつもあるのに
そのそばで堂々と営業し、どこもお客さんが列をなして並んでいるのです。

日本にはない(少しあったけど次々閉店している)
「パン屋&ケーキ屋(ブーランジュリー&パティスリー)」も、日本では駅などで見かける
「PAUL」(日本ではパスコがパートナー)みたいな
パンとケーキとサンドイッチを売る店が100mに1つぐらい、
「フロマジュリ」と呼ばれるチーズ専門店が500mに1つぐらい、
それから、わたしはこの記事を書くまで全然興味がなかったのですが、
個人の酒屋さんもほんとうにたくさんあり、
洋服のブティックみたいにおしゃれな店内に、
こだわりのワインやウィスキーをこれでもかと並べています。

電気器具店、靴修理や鍵の交換屋さん、クリーニング屋さん、
それから、おいしいものの店ではありせんが、
独立経営の個性的な書店も1キロに一軒ぐらいあるのが嬉しい。

特に私の目から見ていても不思議なのが
日本語で何と説明していいのかわからないのですが
野菜、果物、チーズ、調味料などをオーナーの好みで集めて売っているセレクトショップで
そういうお店は見た目もしゃれていて値段も高く
正直一体誰が買うのだろうと思ってしまうのですが、
そこそこお客さんが入っています。
めちゃめちゃお金持ちの地区というよりは(そういうところは店がない)
ごく平均的な地区、ちょっと危なっぽい地区でこのような店を見かけます。
そして、中に入ってみると、チェーン店では見かけないような
小さな工場で少量生産している生産者と取引していて、
「オレンジの花とピスタチオのアイスクリーム」なんてこじゃれたものを売っているのです。(買いましたすごいおいしいです)

この記事を書こうと思ってからちょっとその辺をウロウロしただけで見つけた
「おしゃれな食料品店」の写真をインストにアップしたので参考までにご覧ください。
(一軒目は花屋ではなく、花も売っている食料品店です)
https://www.instagram.com/p/CcU0lcttlqK/


こういう店がそれなりに繁盛できるのは、パリおよび一部の周辺というのは
全国平均よりも所得が高く、単純化した言い方で「お金持ちだから」と
言うこともできると思います。
しかし一方でそのお金持ち」の人たちは世界の富の8割方を独占しているような
いわゆる「超富裕層」とか「支配層」ではありません。
自宅をローンを組んで購入している人たちで、
「支配層」と「被支配層」に分けたら、
確実に「被支配層」に入る人たちです。

でも、その、支配される側にいる人たちが、
こだわりの野菜や肉や魚やお酒や
オレンジの花とピスタチオフレーバーのアイスクリームに手が届く、
というところに、パリとその住民が作り出した生活スタイルの強さがあるように
私には見えます。
会社のサラリーなり自分の商売の売り上げになりでこの地域に住めて、
デザートには職人手作りのアイスクリームを食べてときには外食をして、
週末には公園でピクニックしたり映画館や美術館や劇場のどれに行こうか迷う、
スーパーカーやロレックスを持たなくても単価5〜6000円で
楽しめることの選択肢がこれでもかというほどある、
これが「中間層」と言うものの暮らしなのかと圧倒されるわけです。

こういう人々とライフスタイルはいかにして生まれたのか?
と自分の知識と創造をつないでみると、
18世紀の最後に革命が起きて王様に支配されずに
自分たちの金をある程度好きなように使うことができるようになった年の人々
(文字通りの中間層=プチ・ブルジョワ)というのが
その根っこにあるんだろうなぁと体感します。
フランス革命のパリ
イギリス革命のロンドン
イギリスやオランダから輸入した人たちが作った街ニューヨーク、
この人たちの勝ちっぷりが今にまで影響を及ぼしているだろうなとじわりときます。

でも、今、そういう暮らしがいろいろな理由で少しずつ成り立たなくなっていて、
その結果がフランス大統領選挙にも表れたなあ、と思います。
また、東京もそうでしたが、今回のコロナ・チャレンジの影響で
パリも初めて人口の流入より流出の方が多くなりました。
これを機会に、人口密度が高すぎて(東京より高い)
不動産価格も高すぎ、
大気汚染もひどいパリから脱出する人が増え始めました。
(わたしもこのたびパリを脱出します)

でも、世界がいよいよ2極分化して完全なる支配富裕層と貧困層に分かれてしまうと
こうした中間層が作り出してきたおいしいものを支える人がいなくなり、
生産もされなくなってしまうのだろうか? と思います。

それはちょっといやだな。
おいしいもののために、中間層は残って欲しい、残してほしい、
自分もそのおこぼれに預かりたい。


今日はここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけましたら、嬉しく思います。


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