2022年8月27日配信分の転載です。
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家事が好きな方、嫌いな方
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などです。
『スズさん 昭和の家事と家族の物語』
という映画をご存知の方はこのメルマガの読者の中でも
あまり多くないのではないかと思います。
https://kirokueiga-hozon.jp/movie/movie-suzusan
スズさん、といっても、広島県呉市での戦争と原爆体験を描いた
『この世界の片隅に』ではなく
ドキュメンタリー映画です。
86分と短いので、機会があったらぜひオススメです。
この映画の舞台となった東京都大田区の旧小泉宅は、
現在は国の登録有形文化財「昭和の暮らし博物館」となっています。
社会科見学で訪れる小中学生もたくさんいるようです。
スズさんの長女の小泉和子さんが館長をしています。
http://www.showanokurashi.com/
小泉スズさんは、1910年(明治43年)生まれ、
横浜の農家に生まれ、横浜で関東大震災を経験、母親を亡くし、
その後18歳で東京の大きなお屋敷に女中奉公、
その縁で、22歳のときに、
東京都庁勤務の建築技師だった孝さんとお見合い結婚しました。
関東大震災に続き東京大空襲も経験、
戦後、ようやく落ち着いたふたりは、東京都大田区(当時は「郊外」の範囲)に、
孝さんが自ら設計、ローンを組んで、一戸建てを購入します。
それがこの家です。
「落ち着いた」とはいえ、当時は家事家電がほとんどない時代でもあり、
スズさんは家でとにかくよく働きます。
当時は、家事家電がほとんどないだけでなく、
調理済み食品や衣服も今より売ってる量が圧倒的に少ないですから、
「自家製」の一択しかないものがたくさんありました。
映画を見ていると、家が「なんでもやる、小さな工場」みたいな感じです。
家事には「作る(料理、衣服、その他生活道具)」と
「維持、修繕する(皿洗い、洗濯、掃除、その他補修)」の
二面ががあると思うんですが、家族が手伝ったとしても、
先頭に立ってマネジメントするのは、スズさんの仕事でした。
「クリエイティブ」な部分と「メンテナンス」の部分があるので、
見ていると「楽しそうだなあ」とも感じるし、「大変そうだなあ」とも感じます。
春と秋にはおはぎを作り、夏には梅干しを作り、
一年中子どもたちの着るものを作り。
一方、当時は、エアコンがないですから、
夏はずっと家の戸や窓が開けっ放しで、
そうすると、外から大量に砂やホコリが飛んできます。
1日2回、家中の雑巾がけをしていたそうです。
私は東京の住まいは鉄筋コンクリートのワンルームマンションで、
東京の猛暑多湿下では完全にエアコンに頼っていますが、
1日2回の家中雑巾がけは、こんなに狭い家でもきついなあ、と
思ってしまいます。
しかし、映画を見ていてあらためて思ったのは、
・家事には精神を落ち着かせる瞑想的側面がある
・家事が好きで、家事に没頭できると、経済的にトクである
という2面です。
「家中雑巾がけはきついな」と上で書きましたが、
わたしの知っている方には、家の雑巾がけを、少なくとも1日は1回、
何十年も続けてきている方もいます。
この方は、雑巾がけの「瞑想的側面」を実感していらっしゃるようです。
お寺の修行でも、廊下の雑巾がけは定番ですよね。
「家事が経済的にトクか」ですけど、
ビジネスの塾などで、
「嫌いなことは得意な人に外注して、自分は好きなことでその
費用を稼ぐことに専念したほうが良い」
と指導する人もいます。
しかし、家事に集中することで、
外で売ってる、一瞬でお金が吹っ飛ぶものに目がいってる
暇がなくなる、ほうが、経済的にはトクなんじゃないかと
思います。
頑張って稼いだら稼ぎは2桁も3桁も増えるかもしれないけど、
欲しいバッグのお値段が2桁も3桁も増えてキリがない気がします。
カフェで飲み物頼むと1日タバコ1箱分の出費になっちゃうけど、
ちゃんと掃除された家で飲み物作って飲むのは、悪くないし、
飲み物代が2桁減るんですよね。
それから、家事をする=家をよく観察する=自分をよく観察する
につながり、
肉体的、精神的、財政的、人間関係的な不調に気がつくのも
早くなるという面があると思います。
こうした不調に気が付かずにいて
問題が大きくなったり取り返しがつかなくなってから発覚したのでは、
強いられる負担、出費は、指数関数的に大きくなってしまうのでは。
家事というのは
洗濯物に酢を入れると色止めになる、とか
「工夫=ハック」だらけでもあり、
これは楽しいです。
ものを修繕したり、使いやすく手を加えたりするのは、
工作的な面もありますね。
子どものときは、とても家事が嫌いでした。
それは、わたしの育った家は「家事=無償労働」と考える家の典型で、
家事をすることに対して敬意がなかったからです。
感謝されることも褒められることもないのに
「風呂がぬるい」だ「塩味が足りない」だのと要求が多い環境では、
自分をよく観察するどころか、
感覚が麻痺し、健康その他の大きな障害につながってしまいます。
でも、今、それから長い年月を経たことや
コロナ・チャレンジで「家の中でやれることを増やす」ことへの
注目度が一気に高まった中で、
「家事をすること」をあらためて見直しています。
ちなみにフランスの家はエアコンがないので
(たいていの家は、ない)
少なくとも1日1回は掃除機がけです。
掃除機のゴミ受けの中に細かい砂粒が日々、たまっていきます…。
(そして英語の記事は今週も書けませんでした、頑張ります…)
今回のお話は、ここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけるように、頑張ります!
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