「ローフードではチョコレートを食べてもよい」と初めて聞いたときは感激したものです。私はお酒が飲めませんし、「ご飯」というものにも強い思い入れがないので、「チョコレートを毎日食べていいなら、お酒もご飯もない生活でいい」という、はなはだ享楽的なノリでほぼ100ローに転向してしまった気がしないでもありません。
最初はリビングフード・ジャパンで買ったロー・カカオ・ニブをちびちび食べていましたが、ロー・スピリット・フェスティバルで1キロのロー・ココアパウダーを買って帰り、堪能しました。(昨年の10月に買って今年の7月まで持ちました)
カカオは抗酸化作用と(ブルーベリーの20倍だそうです)マグネシウムを豊富に含んでいます。
ロー・フード・グルの一人、David wolf は、ローフードではチョコレートを「食べてもよい」ではなく、1日少量ずつ「食べたほうがよい」
といっているそうです。
ただ、一方で、ローカカオの摂取をあまりすすめないロー・グルもいます。「とるべきではない」というグルもいます。
この違いは、カカオに含まれているテオブロミン、PEA,アナンダミドなどの神経伝達物質にどう反応するかのようです。
テオブロミンは、カカオの学名「テオブロマ」に由来する、アルカロイド(興奮物質)の一種。ただし、カフェインの何倍も弱いものです。
PEAは、フェニール・エチル・アミンという一種の脳内ホルモンで、恋愛をつかさどる効果のあるものです。恋愛とチョコレートに相関関係があるのはこのせいです。
アナンダミドも脳内モルヒネの一つですが、名前がサンスクリットの「アーナンダ」(法悦、歓喜)からとられたぐらいの、やはり強い感情に関わる物質なのです。
これらをポジティブに受け止められる人はカカオを健康的と考え、聞きすぎてしまう人は否定的にとらえるようです。
このエントリーを書くまで自分がカカオをどうとらえているかよく意識していなかったのですが、思い起こしてみると、オーリングなどの筋反射を使うまでもなく、「ちょっとだけが、ちょうどよい」というのが自分のポジションのようです。
具体的には、チョコ系のお菓子を作るときに、キャロブ4、カカオ1ぐらいで使うのが、もっとも好みです。
キャロブはやさしい甘さでとてもおいしいのですが、カカオを少し使うと、味がきりっとシャープになると思います。
どっちみち、日本では手に入れるのが難しいので、ちびちび使うのでそうなるのですが…。
それでも、初めてローフードを召し上がる方には、私はデザートにチョコ系のものをよく使います。内心(いたた)と思っても、惜しみなく入れています。
まずはローのおいしさを知っていただきたいので。こんなにおいしいものを食べて健康になっていただくための、入口になってくれればいいな、と思っています。
いつも興味をもっていただいてありがとうございます。
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料理ブログ ローフード
ブログ村 糖尿病食
2008年08月22日
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