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2009年05月24日

穀物とお金1

 あんまりお米食べるのが好きじゃなかった私が今のところ一番気に入ってる食べ方は、浸水させて発芽させたお米を、そのまま食べること。かみかみかみかみ、奥歯でよーくすりつぶして食べるのが気持ちがいいです。今度は味付けしてみようと思います。

 それはさておき、お米について、みんな、あんまり知らないんじゃないかなーと思うことが一つあります。

 それは、お米というのは、3〜4世紀(弥生時代)に人の手で持ち込まれた外来種で、その当時にあってはまさにブラック・バスのように日本を席巻した存在だったということ。
 また、当時は日本の国家の形成期で、政治的意図をもって広められたということは、その当時の感覚でいえば、牛肉とオレンジみたいなものだったんです。
 なにしろそのおかげで、採取文化の縄文文化は、すっかり姿を消してしまいました。弥生文明が縄文文明を直接攻め滅ぼしたわけではないんですが、文明一つ淘汰させてしまう力をもった、強い輸入パワーだったんです。

 映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』を見ましたか? 映画の舞台は19世紀のニューヨークで、そこでは、せいぜい祖父母の代からアメリカに入植していて、アメリカ生まれであったために自分たちを「ネイティブ」と名乗るアメリカ人と、遅れてアメリカに渡ってきた「輸入人間?」とのあいだで抗争が起こったことを描いた映画でした。後から来た方はカトリックだったというのもあって、WASP系の「ネイティブ」は、本当のネイティブ(インディアン)なんて頭から消滅して(笑)、アイルランド系をよそ者呼ばわりです。
 お米と他の食べ物を「日本の伝統食」「明治以降(あるいは戦後)入ってきたものは外来食」って分けるのって、どうもそれと似ているように私は感じます。どちらも「ネイティブ」とは言えないのに、ちょっと先に入ってきたものが、1000年やちょっとの時間の差を気にしている。

 先日「絶対合わないジグソー・パズル」のときに書いた「エデンの園から追い出されて、帰りたいけど帰れない」という状態になったときに、人間というのは、どうも「ふるさと」を求める生き物になってしまったんじゃないか、と、私は思っています。どこかに帰属しないと、どこかで「母なる大地が私を迎え入れ、愛してくれている」というストーリーを作っておかないと、不安なんじゃないか、って。

 じゃあなんでそんなに、お米を「ネイティブ」とまで尊ぶ必要があるのだろうか? (なにしろ日本ではお米は今でも国家宗教です。天皇のものすごく大事なお仕事は、皇居内で新嘗祭に使うお米を作ることです。)
 これはお米だけでなく穀物全体の特徴になりますが、それは、「お米」というのは、「お金」とすごく似ているんです。

 ひとつは、価値の保存性。もう一つは、価値が増える投機性です。


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posted by 石塚とも at 10:28| Comment(7) | 穀物とお金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しく勉強させてもらっています。
やっぱりそうだったんですね。
自分の中で漠然と考えていたことがすっきりしました。とても嬉しいです。石塚ともさんの文章にはいつも感動させられます。石塚ともさんのちょっと哲学的なお話が大好きです。
いつの日かエデンの園で暮らせることを夢みています。
Posted by もも at 2009年05月24日 11:42
>ももさん、

嬉しいほめ方をしてくださってありがとうございます^^
「栄養学」=自然科学と思われていますが、
歴史や政治、哲学思想などたくさんの考えが
からんでいて、それをひも解いていくのを楽しく感じています。
自然科学でもあり、人文科学でもあり、
つまり、「ホール・サイエンス」とでもいいますか!
Posted by 石とも@管理人 at 2009年05月24日 20:08
私も地域通貨のことを知ってから今のお金の弊害を知りました。お米はまだ腐るから時間とともに減価しますが、現在の「単なる数字」は永遠に残り続けますよね。さらにプラス利息がますます貧富を広げていく。。。
日本人(縄文人)にとって本当にネイティブな食べ物って、雑穀って話も聞きましたよ。(大谷ゆみこさんの料理本を読みました♪)

Posted by しゃれまみ at 2009年05月24日 20:57
>しゃれまみさん、

自分のことを学び、世界のことを学ぶと
いろいろつながっていきますね。

米は南方系の作物で飢饉が起きると村中全滅しちゃうので、
北方系の縄文人は雑穀を食べていたと思います。
スプラウトさせて食べてたかも?
Posted by 石とも@管理人 at 2009年05月24日 22:03
お忙しい中お返事ありがとうございまた。
「ホール・サイエンス」!
とても宇宙的な響きがします。
勉強になります。

Posted by もも at 2009年05月25日 09:30
「米は南方系の作物で…」のあたり読んで、
「はっ。確かにそうだった!」と気づきました。
北海道は温暖化傾向なのか、最近のコメの作況指数は全国でも上位で、新潟などと並び、まさかのコメどころになりつつあります。
でも、ちょっと前までは(今でもか)冷害に怯えていたのですがね。。。
青森も「やませ」にやられると大冷害。
(どっちにも住んでましたし、農学部だったので、冷害のニュースは夏になると気になる話題だったのです)

なので、米が昔から主食、っていう話は北海道・東北にとっては確かに?なのでした。
そんで日本一の雑穀生産県は岩手県ですしね。
ふむふむ。納得です。

でもお米も好きです!
生発芽玄米をどのようにして食べようか、思案中です。
Posted by まめ at 2009年05月25日 12:40
>ももさん、

>「ホール・サイエンス」
自分でいってみて、いいなと思いました(笑)
西洋科学というのは「細分化」→「専門化」なので
どんどん縦割りになってしまうんですよね。

「文系」「理系」を分けることの危険は、オウム真理教事件のあたりから
言われ出しました。

>まめさん、

こんにちは。

>なので、米が昔から主食、っていう話は北海道・東北にとっては確かに?なのでした。

だって、北海道と東北、日本じゃないから(爆)
(平泉の先は蝦夷)
たった100年前まで狩猟採取文化(アイヌ)だった北海道に、明治政府が派遣して屯田兵が開墾して、
北海道は米どころになったのですよね。
米って書けば書くほど、
一面的にはとらえられないもののようです。
Posted by 石とも@管理人 at 2009年05月26日 23:59
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