最近、自分の中でよく浮かぶのが、今日のタイトルにしている「微笑みながら玉ねぎの皮をむく」というフレーズなのですが。
この「玉ねぎ」というのは野菜の玉ねぎのことではなくて、「自分」というものの比ゆです。自分というのは、玉ねぎのような1枚、1枚の癖、執着、絶望などのこと。でも、その玉ねぎの皮たちは、ぬれたかさぶたのように、自分にしっかりくっついているので、まるで「自分のアイデンティティ」のように見えてしまって、まさか、それがはがれるなんて考えたこともない。
でも、ある日、それが玉ねぎの外側のように固く乾燥して自然とはがれるようになり、「もういらないわ〜」といってするりと向ける。そういうのの繰り返しが起きていくのだ。
昨年の12月からセミナーに呼ばれるようになって、何度かいろいろな話をしてきたが、毎回毎回、話すことがまさに玉ねぎの皮をむくように、「芯」に達しているような気がしているのだが、8日のトークショーでは、参加者の人たちが、あまりにみな「うんうんうんうん」とうなずきながら聞いているので、部屋の空気がぐらぐら揺れて一瞬地震かと思ったぐらいだ(壇上にいるとちょっと上気しているせいもあるけどね)
だいたい講座が終わると、ブログにすぐ感想を書いてくださる方がいらっしゃるのだが、今回はしばらく出てこないんじゃないかと思う。主催者の根来祐でさえ、何も書いていない!(笑)
たぶん、結構奥の方までしみ込んだんじゃないかという気がしている。
たくさんの皮が、「もういらないわ」と、さらっとむけるようになるまでね。
ご参加、ありがとうございました。
2009年11月10日
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(2022/12/16更新)