冬野菜の多くはマリネに最適です。「ローな煮込み」と考えていただければ、実際、煮込みに勝るとも劣らない風味が出せます。簡単に暖かくいただくしていただく方法もあるんですよ。
以前、「絶対合わないジグソー・パズル」という記事で、「人間は、類人猿が持っていたセルロース分解酵素を失っており、それを補うために、野菜を何らかの形で加工することが重要になる。グリーン・スムージーのように砕くなり、加熱してセルロースを壊すなり、よーーーく噛むなりする必要がある」と書きましたが、実はもうひとつ、ローのまま、野菜の細胞壁(セルロース)を壊して、中の栄養素を取り出しやすい方があります。それこそが、マリネするということ。
塩、オイル、酸を使ったマリネ液で、細胞壁(セルロース)が柔らかくなるわけです。
しかも、特別な器械なしに作れて(薬味用のすりおろし器でもあればいうことなし)、サラダ以上に簡単で(サラダみたいにしっかり水をきらないとびしょびしょでおいしくない、ということがない)、切ってつけて数時間後には楽しめ、さらにその後数日は冷蔵庫から出してすぐに食べられるのですから、もっとフィーチャーされてもいいのに、と、いつも思います。

かぶ(白いところと葉っぱ)、それに、ら・フランスを、「基本のしょうゆ味マリネ液」(「ローフード・フォー・ビジー・ピープル」73ページ)であえました。かぶは当初柿と合わせたかったのですが、なかったので家にあったラ・フランスと合わせたら、これもとてもいいお味になりました。
上にのっかっている赤いのは、サムライ菊の助さん作・のゆずこしょうです。白い根菜にはぴりっとくるものが合いますね。あ、マリネ液のレモンも、菊の助さん作のかぼすで代用しました。
写真のマリネは、作って24時間ぐらいたったものです。
寒い時に家に帰ってきたら、ファンヒーター(うちはガスです)のスイッチを入れて、その前にマリネのコンテナを置いておきます。着替えたり、家の整理をしたりしているうちに、ほんわりぬくくなります。これがうまいんです。個人的にはこれを「ロー煮込み」と呼んでいます。
次回以降予告
・ドストエフスキーから学ぶこと
・アルディちゃんから学ぶこと
・ロー・スンドゥブチゲ、あと、お菓子1レシピ
・初めてのエネマ
・引っかかったファスナー
・褌は苦手なの
・ローフードHacks!
・ダーウィンは来て、行っちゃった(宗科一致)
・よくもまあこんなくだらないことばっかり思いつくものだ(神様、なぜ、私を?)
・「ビジー・ピープル」読者投稿vol.4&5
(自分が忘れないようにメモです。。。
実現できない可能性もあります。ご了承ください)