本のお取り扱いのお知らせなどをのぞいては、10日以上ブログを更新しませんでした。新しく試したお料理や本の感想、ちょっとした実験などいろいろ用意していたのですが。
どうも違う気がする、また変化が起こっている気がする。なに? なに? 一時的なものじゃなくてちゃんと発表できるもの? と、様子を見ているうちに、1月が終わりに近づいてしまったのですが、どうやら間違いない、というところまで来られました。
今までの最高値を更新しているのです。「値」といっても数値を計測しているわけではありませんから、「最高感覚」といったほうがいいかもしれません。
去年の夏、『ビジー』の作業が佳境に入ってから秋に向かっては絶好調と感じることはできず「あー最初の感覚はいつまでも続くものではないのかもしれないな」などとも思いました。
人間の感覚というのは、「現状維持」だったら、「下降」したように感じるものです。最初の頃に調子がグーンと上がったのは、それまでにあまりに悪いものをため込んでいたからで、あんなに劇的な効果がいつまでも続かなくて当然。これからは、大きな変化のない、一種の「退屈に耐える人生」を歩んでいくのかな、と。
ところがここにきてまだこんなにぐぐっといくとは。
きっかけは正月三が日に行ったみかんジュースでの断食でした。調子は最高で、体内を流れる気の感覚もびゅわんびゅわんと称しよく、おつーじは最高で、英語の勉強は充実し、しかも肩こりが軽減して体重が減っているというおまけつきでした。
その後、おなかもすいたことだし、と、ジュースは続けながら「中食」ぐらいにまで戻したのですが……これがもう、調子悪くなる悪くなる。むくみまくって、こんなになったのは久しぶりというぐらい、足首にソックスのあとがつきました。感覚もぼーっとします。
そのとき思ったのです。
「どうやら、次のフェーズに来ているらしい」と。
2009年、日本にもロー・ムーブメントが幕あけたおかげで、ずいぶんいろいろなものが楽しめるようになりました。サラダもこの3年間、もりもり食べてきたし、何かを我慢しないようにしてきました。どれだけ「我慢しないで結果を出すか」ということが自分のテーマだった気がします。でも、ここにきてついに「味わう快感」より、「食を減らすことで得られるメリットのあまりの大きさ」が、身体に刻み込まれたようなのです。
ただそれは「食を我慢する」ということではありません。
「満たされる食事法」を見つけたということなのです。
ふたたびジュース断食地点にリセット。あっというまに調子が戻りました。そして、それからは、「こういうふうにすればうまくいくのではないか」という仮定に基づいて献立を調整しました。今のところうまく機能しているし、これからも大丈夫であろうという予感があります。
そういこうしているあいだのに、自分と周囲にさまざまな変化が起こって行きました。
一つの例として、この本を読破したことです。
この本、「8割を身につければ偏差値70がとれる」、「(1988年に発行されたため)化石といわれようと、英文解釈の金字塔」などと評価されているのですが。
Part1,2の2冊に分かれており、1のときはきつくてきつくて、秋の腰痛の原因は、この本を3日間根を詰めて読んだことから始まったぐらいです。パート1読むのに3か月かかってしまいました。
ところが、パート2読破はたった10日。しかも、「やっと私が出会いたかった知識に出会えた!」という感動で指が震えるぐらいでした。この本、『フィット・フォー・ライフ』並みに、読んだ前と後では世界の見え方が変わってしまうかもしれないです。
それぐらいの変化が、20日間ぐらいのあいだに、複数であったのです。身体の形、脳みその中、心のもちよう、人との関係、エトセトラ、エトセトラ。
以前、調子がいいときの感覚を、こんなふうに箇条書きに
しましたが、これにもう一つ付け加える感覚ができました。
それは、
「昨日までの自分が持っていたイメージ(多くはネガティブな)が、今日会った人(および自分)には、そんなもの持っていたなんて、想像もつかない」
というような感覚でしょうか。
いや、「ネガティブ」とは思っていない、当時としては「ポリシー」であったり、むしろ客観的に見ていたつもりだった世界観というか……。
唯一まだ改善が及第点にこないのは「そそっかしさ」なので^^;、これは日々精進ですが……。
今回よかったのは、では、その状態を維持するにはどういう食事をとればいいのか、という問いに対して、システマティックに献立作りができるようになったことです。
そして、「今日はお楽しみ」という感覚が減りました。ロー・チョコレートとか、外食とか、そういうものが、選択肢から落ちて行きました。
繰り返しになりますが、「楽しむ」ことと、「満たされること」を混同しなくなったこと。食の快感の中から「満たされる」という感覚を取り出して、そこにフォーカスするようになっていったと思います。
2010年01月25日
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(2022/12/16更新)