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2010年02月03日

ドストエフスキーから学ぶこと9

【「肉を食べるのをやめると、『皿に盛られた動物の死体』を見るのがどんどんキツクなってくるのは、つまりは『馴れ』の問題ではないか?」という仮説について】

前回までは、こちら。

「馴れ」っていいきったら身も蓋もないと思う人もいるかもしれませんが、どうしてどうして、なめてはいけないものだと思います。

「習慣が人間を作るのだ」といっている偉人は、他にもいます。マハトマ・ガンジーは、「習慣が価値観(人格、と訳しているところが多い)を作り、価値観は運命を作る」と言っていますし、20世紀初頭の画家、ピエール・ボナールは、「習慣は偽りの友を作る」といっています。スティーブン・コヴィーの『七つの習慣』
も、人間を作るのは、実は「習慣」に他ならないのだ、という結論から出発した書でしょう。

 家畜をのぞくと、動物には「習慣」はないのです。したがって、「習慣」が動物を変えることもないのです。野生動物は、通常、一代かぎりの一生では変わらないようなゆるやかな環境変化の中で生きていますから(最近はそうでもありませんが)。適応したときは、海イグアナみたいに、種そのものが変化している、というか。。。

 人間は、刺激に対して反応します。その刺激が、ずいぶん、強い刺激でも受け入れられ、そしてその刺激に馴れていく生き物なんだろうなあ、と思います。
 その刺激が、動物と違って、さまざまな種類があり、その刺激に合わせて個体別に変わっていく。そこに人間の面白さもあり、摩擦も生まれるのだろうと思います。

 動物の肉を焼くというのは、パーマ液や根性焼き(!)と同じで、相当強烈なにおいがすると思うのですが、それぐらい刺激が強いからこそ好き、つばきがじゅわっとわいてくる、のだと思います。たばこと同じで。
 だから、そのにおいがもう「習慣」でなくなってしまった人にとっては、「野蛮!」と相手をおとしめたくなるような言葉を使ってでもなくなってほしい、それだけの強さを持っているのだろうと思います。

 実はこれはヴェジタリアンの側にもいえることでして。
 最近、いちばん笑っちゃった話なんですけど、ロー仲間のMさんが、職場に大好きなリジューベラックを持っていったところ、上司に、「どんな変な食べものを食べてもいいし、回ってくる出張みやげのお菓子も拒否していいから、それだけは会社に持ってこないで」と懇願されたそうです。キャベツだと、会社にぬかみそ持っていってるのにかなり近いですからねー。
 人間って、どっちの方向に行っても、くさいものが好きになれるらしい。ベジタリアンに対しては、会社で「肉テロ」もできるし、反対にミート・イーターに対して「リジューベラック・テロ」もできるみたいですね。

「確かな身体の声がある」というのも、もちろん嘘じゃありません。「いいものを食べたら、いい声が聞こえてくる」というのも一理あると思います。この1月、ジュースの量を増やしたらがんがん回転が速く感じるようになった体液のめぐる音、というのは、否定しようもありません。

 ちなみに、習慣のことを英語でsecond nature といいますし、アルコール嗜癖(依存症の新しい呼び方のこと)などの「アディクション」は、「学習された本能」と呼ばれます。そして、アディクションですぐに死ぬことはないけど(「急性アルコール中毒」とは別)確実に死に向かうというので、「緩慢なる死」とも呼ばれます。人間の生と死のベクトルを決めるのは、第一の天性だけでなく、第二の天性=習慣の影響も、かなり大きいのです。

 人間の中で、第一の天性(=自然な消化活動)は、ローフードにまかせる。そして、第二の天性=習慣、は、脳味噌を使ってコントロールしていく。それが使い分けられたとき、人間は、あらたな聡明さを手に入れられるのではないか、と思っています。

(一応、終わり)

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↑思い出写真館。上海で最高層を誇る101階建の上海ワールドファイナンシャルセンター。日本の森ビルの運営であるため、「上海ヒルズ」とも呼ばれる。

posted by 石塚とも at 21:17| ちょっと哲学的なこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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