哺乳動物の消化力を握っている鍵は「すい臓」であり、人間は野生動物に対して、体重比の3倍の肥大したすい臓を持っている。実験用のマウスも、加熱した餌を与えると、すい臓が肥大し、生食に戻すと元に戻る、という話の続き。前回はこちら。
少し、私の食生活を紹介します。
1月1日〜27日(上海に行くまで)の私の食生活は、ざっとこんな感じでした。
・朝
温州みかん(規格外品のためかなり小粒)5〜6個を使ったジュース
・昼
みかんジュース(朝に同じ)
サラダ野菜、(普通もり。ご飯茶わん2杯ぐらい?)
ナッツを使った、サラダ・クリーム
フラックス・シードを使った、半生タイプブレッド2〜3個
足りなければ、ローチョコ・ムース(キャロブとカカオ半々)
これでおなかいっぱい、で、
もしも足りなければ、
・夜も昼と同じ
ロー率は97パーセントぐらいで、この27日間で口にした加熱食は全部覚えているぐらい。
サラダ・クリームとチョコ・ムースを合わせて、1日のナッツ消費量が、カップ1/2ぐらい。
「小食」といっても、「鳥の餌をつつく」というようなささやかさじゃないし、ナッツの消費量もそこそこあると思いますが、前にも書きましたように、体調は最高。身体の中をがんがんエネルギーが流れる感じがしていました。
体重も48キロの前半、(最近は49キロの前半なことが多い)、という感じでした。
1月27日からの上海旅行は本当に楽しむつもりでしたので、加熱も含めてたくさん食べましたし、それはそれでオッケーです。
ただ、帰ってきてからがよくなかったです。1月前半の食事が、ロー率高いことに加えて、「単調」だったんですよね、ほぼ同じパターンの繰り返しでしたから。
「あれも食べたい、これも食べたい」というバリエーション欲が出てしまいまして……。
それにしても、あんなに具合が悪くなるとはなあ。おなじみ「野の葡萄」とかいっても、2杯ぐらい「まだまだいける」と思ったら、苦しいのなんの。脳みそで「腹8分目」と思った量(だって昨年なら食べてたから)が、今食べるとおなかぱんぱんになってしまう。
で、思いっきり身体がむくみまして。
それで、私は、「無理しない、我慢しない」(あとで反動くるから)というのを今まで方針にしてきたんですけど、脳みその「食べたい」という欲求に、消化器の処理能力がついていけません。
どうやら、生きる楽しみ? でもあった、「あれも食べたい、これも食べたい欲」をクリアリングするべきときが来たらしい。
こういう局面を感じたのは、内臓の問題だけでなく、メンタルな問題もあります。
心のどこかで「唯だ足るを知る」という感覚が少しわかった気がするというか……。
このへんは「にわとりとたまご」というか、最近、何かが起こるべき時は、いろいろな事象が総合的に起こってくるので、一つの要因と単純に結び付けるのが難しくなっています。
とりあえず、今回は内臓のお話にしぼってすすめると、食が細くなったときに、「胃が小さくなった」という言い方をよくすると思うんだけど、「胃」が小さくなった、っていう感じはしなかったんです。それなりに、入る。でも、入った後の処理ができない。だるくて、むくむ。
これって、もしかして、消化器全体がコンパクト化しているのかなあ、などと思った次第です。たとえばすい臓も「コンパクト仕様」になっていってるとか……。
仮にこの仮説が成り立っているとしたら、その分のエネルギー、どんどん別のことに使っちゃってると思います(とくに脳)。筋肉だって、使い方変えたら半年で形が変わってしまうものですから、内臓の使い方も、変えて3年もたてば、仕様変更してもむべなるかなな気がします。
上海は本当にいいきっかけでした。もう、旅行だからといって、「楽しむ」ためだといって、日常の食生活を大幅に変える、という「お楽しみ」には、年貢を納めてきた気がします。
(続く)
2010年02月19日
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