ローフード(消化に負担がかからない食べもの)を食べていると、消化器は自然と適応する、とくに、野生動物に比べて大量の消化酵素を分泌しているために肥大が初期値になってしまっているすい臓は、休めるので機能がコンパクト化する(かもしれない)、というお話。
前回までは→こちら
実際におなかの中を開いてみたわけではないので、なんともいえませんが、いつか調べてみたい気もします^^。
というわけで、個別例は、私のすい臓にカメラをあてた日に譲るとして、「すい臓」の一般論に戻ります。
おさらいすると、
・すい臓は、たんぱく質、炭水化物、脂肪の三大栄養素を分解する消化酵素や、血糖値をコントロールするインシュリンなどのホルモンを分泌する、重要な消化器である。
・にもかかわらず、その重要性が知られていない。(たとえば東洋医学でも、「すい臓」は「胃」と同じ消化器として、一つの経絡に入れられてしまうそうです。横浜の己敬堂さんは、すい臓の位置を整える『すい臓コンシャス』な施術をされるそうですが。いろいろ情報くださった皆様、ありがおつございます)
というわけで、消化器として超重要なわりに、非常に扱いが地味な「すい臓」ですが、実は、本当に現代人の健康に非常に大きな影響を及ぼしている器官でもあります。
なにしろ、そんなに知られていないのに、すい臓がんは日本人がかかりやすいがんの一つで、死亡者数でみると、たとえば、女性のすい臓がんは、乳がんより多いのですから。
次のリンクをクリックしてみてください。これは、国立がんセンターがん情報対策センターがが調査した、日本人の部位別死亡者数です。(統計はこちら→2007年調査の統計)
これを見ると、男性の死亡数は肺、胃、肝臓、結腸に次いで5位(結腸と直腸を合わせて「大腸」とすると第6位)、女性の死亡数は、肺、胃、結腸の次の第4位となっています(直腸と結腸を合わせて「大腸」とすると第5位)。女性の乳がんは、すい臓がんについで6位となっています。
こんなにすい臓がんが多いのに、予防啓蒙活動がほとんどおこなわれていません。乳がんを撲滅しようと東京タワーはピンクに染まるのに、すい臓がん撲滅キャンペーンで、近所の立木に電飾一つつきません。
やっぱり地味……。
そして。
その地味なすい臓がんが、これはお医者さんなら誰でも知っている話だそうですが、非常になおりにくいがんだそうです。難治ガンの代表格といわれています。
「すい臓がん」で検索してみるといっぱい出てきますが、5年後生存率が20パーセント。 すい臓がんが発見されたら、5人に一人しか、5年後生存できないのです。(参考リンク→こちらとかこちら)
上記二つのリンクでもわかるように、すい臓がんは、発見が遅く、手術が困難、おまけに進行が早いことから、
ウィキペディアによりますと、がんの王様という、ありがたくなーいニックネームをつけられているのです……。
(続く)
2010年03月03日
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(2022/12/16更新)