カウチ。ソファーの一人用。でっかい。場所とる。部屋せまくなる。他の人が座れない。超排他的で他の役に立たないと思われて、買うのをず〜〜っとためらっていた家具。だいたい、どこで売ってるのかもわからなかったよ、IKEAが日本にやってくる前は。私の人生の中で、かつて2台ほどソファを買ったことがあるのだけど、どれも自分の生活にしっくりこなくて、手放してしまいました(妹が引き取ってくれた)。それ以前もそれ以降も「ソファって邪魔」って思ってた気がする。
それが、このたび、突然、あれよあれよとうちにくることになってしまいました。いえ、IKEAがビジネス顧客(法人または個人事業主)を強化し始めて「IKEA BUSINESS」というのを作って、10月31日までにお買い物すると5万円ごとに20%のキャッシュバックサービスというのをやってたんですね。それを聞きつけた父が「一緒に何か買おう」ってことになって、「目方でドン!」みたいなお買い物をしちゃって、こうなったわけです。
何度も何度も下見して、カウチではなくポエングにしようと決めていたのだけれど、お店に行ったらいきなり入口(まだ階段上がる前)にEKTORPの新製品が展示されてて、買い物に悩む方である私としては史上最速なぐらいあっというまに決断してしまいました。
いくらなんでも6畳ぐらいのスペースにベッドとカウチ並べるって無理だろー、と思っていたのですが、ベッドはオークションで買い手がつかなかったとき、「無理に手放すまい」と思って、並べました。
面白いことに、カウチが来たら、今まで好きじゃなかったベッドが急にベッドが寝やすくなったんです、たぶん、「ベッド」の上に「活動」を持ち込まなくなって、ベッドが、過剰な役割から解放されたからじゃないかと思う。。「寝る場所」と「居る場所」が別れたからだと思う。
箱が家に届いてからも「こんな立派なもの、買っちゃっていいのか? まだ返品できるぞ」などと腰が引けていたのですが、エンジェルさんたち動員して、組み立てて、座ったら腰が抜けました「もう立ちたくない!」このカウチ、脚をのせるところに角度がついてて、足先に行くほど高くなってるじゃないの。脚がだるくない〜。すごい〜。
ソファとは普通、「居間」におくものです。「居間(リビングルーム、の訳)」とは、ただそこに「居る」ことであって、「何かをする場所」じゃない。仕事したり、料理したり、寝たりする場所じゃない。ただ、いればいいの。ただ、私でいれば。
いろいろいろいろ片づけて、やっとやっとやっと、ただ「居る」ことを自分にさし上げられるようになった。
そして、このカウチを置いてみて、いろんな「教科書」を自分の中からはがすことになった。
・ものは少ない方がいい、というわけではないこと。
・狭くてなっても、本当に好きなものなら、幸福感は増すということ。
・意外と狭く見えないこと(白いラグを買ったせいもある)
・いちばん「無駄だ」と思っていたものが、いちばん「必要な」ものであったこと。ないしは「贅沢」だと思っていたものが「必需品」であったこと。
・今までベッドの上で本を読むと寝ちゃったのは、体力がないとか、その本が面白くないせいではないこと(ベッドはやっぱり「眠る」ようにできている。)
というわけで、カウチは、高速ブレンダーやジューサーと同じぐらい、どこに行くにも持って行くことになることを確信しました。なんだかすごく、「自分に必要なもの」今度どこに住むにしても、自分は何が必要なのか」を明らかに(クリアーに)することができたということは、何かをすとんと腑に落とす体験でもありました。
僕は君といるときがすごく幸せなんだ。2度と君を離さないぞ。いいだろっ。

応援よろしくお願いいたします&素敵なコミュニティへのボタンをどうぞ♪


