「ロー・クイジーヌに美しさや華やかさを求めてない」と書きましたが、
(「美しく見えますけど……」と感想をくれた方、ありがとう)
私なりに求めたかった「美」というのはあるのです。
ただ、それをうまく形にできなかった、数年間。
今回の渡航で、それをかなり目に見える形にできたのも、
とても大きな実りでした。

↑お相手様のお友達の別荘を借りて、家でお料理できました。

↑お相手様のスペシャリテ、キャロット・ラペ。


↑私作、フェンネルと青りんごのサラダ。

↑お相手様作。「この菜っぱ、実家の庭で育ててる」といって
スーパーで買っていました。

↑オリーブはbio です。

↑サラダのトッピングに用意。

↑ベイクドとローのブレッドが普通に並んでます。

↑グリーン・レタスとマッシュルームたっぷりのサラダ
チーズは羊と山羊。

↑日本から好きな食材も持って行きました。
(時間がなくて戻せませんでしたが。。。)

↑サラダバーも行きました!

乳製品使用ですがベジタリアン・サラダ・バーです。
スプラウトや白菜もありました。

↑これはクリスマス・イヴ@東京のときのです。
要するに、いつでもこれでいいみたいです^^
「日用(にちよう)の糧(かて)」というのは、
「我らの日用(にちよう)の糧(かて)を、今日(こんにち)我らに与え給え」
という、キリスト教の「主(しゅ)の祈(いの)り」の一文です。
昨年末で閉店してしまった代官山の「マナ」の意味も、
旧約聖書の出エジプト記で、モーゼに率いられてエジプトを出た
イスラエルの民が「食べるものがない、これならエジプトで
奴隷生活をしていたほうがよかった」と
嘆いたときに、
神が、「約束の地にたどりつくまで、毎日与える」といって
天から降らせた食べものの名前に由来しています。
(andi と angi はこの意味をこめてレストランに名前をつけました)
このマナは、1日以上保存しておくことが出来ず、
「明日のために」といってとっておく人がいても、
翌朝になると、必ず腐ってしまったのだそうです。
今日の分しか摘んでおくことはできない。保存(=防腐加工)しておくことはできない。
この発想って、ローそのものだなあ、と、思っていたのですが、
とは、いうものの、

↑この寒さでは(−13°C)、必ずしも、ローは「毎日空から降ってくる」
わけにはいかないのですが……。
だけど、ローを始めてからずっと、
「『その日の糧』で1日を満足できたらいいなあ」という
気持ちがあって、
そういう食べものを作り上げたいと思っていました。
お相手様のテーブル・セッティングは
とても私好みの「過不足ない美」なので、
私のイメージに、画竜点睛を打ってくれることになりました。
人生で初めてぐらい、「何もしない、過不足ないおいしいものを
ゆっくり味わう」というところに到達できて、
深い充足感を感じることができたのでした。
でも、ここにどうやってたどりついたかというと、
やっぱり、書類のPDF化やカバンの中の徹底整理なのです!(笑)
だって、日々、ノマド(移動)化、時間効率化を重ねて
この時間を作り出したのですから(本当)
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