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2013年06月25日

「白雪姫のサレンダー」

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☆★☆ 「白雪姫のサレンダー」 ☆★☆


最近のメルマガ、ことさらに「面白い」とご評価をいただくのですが、
おかげさまで、最近、私の成長が著しいからかな、 という気がしています。

バリ島で半日かけて占い師に見てもらいにいったのに15分で終わっちゃったり
(「いい道歩いてるからそのまま行ってよし」なんだって!)
さっき、タロットをひいたら「戦車」の正位置が出ました。
「戦車」って、「突進」って感じでメチャメチャわかりやすいですが、
まさに「前向きに、目的に向かって道が一本通っている状態」なんだそうです。


でも、「突進」しているのに、心はとても静かなの。
湖の湖面が鏡のように。
この感覚がなんともいえず気持ちいい、と思いながら、
毎日を過ごしています。


そんなわけで、前回の
『シンデレラのレディネス』も好評だったのですが、
http://rawbeautyterakoya.seesaa.net/article/366859638.html

今回は
『白雪姫のサレンダー』
というタイトルでお届けします。


神話やおとぎ話というのは、さまざまな解釈が可能であるように
わざと含みともたせて作られている、という
お話を前回しましたが、
『白雪姫』というのは、『シンデレラ』以上に
謎が深いというか
なんでそんな筋書きが作られたのか首をかしげるお話なんです。

もっとも謎なのは、

「母が娘に毒リンゴを食べさせる」

というくだりですよね。

グリム兄弟が民話を収集し、
そのままの形で収録した『グリム童話集』の初版では、
この母親は
「実母」
であったそうです。

それが、出版されて、読者たちから
「母が娘を殺そうとするなんてありえない!」と
たくさんクレームがつき、
第2版で、グリム兄弟は「継母」に変えた、という
エピソードが残されています。
http://bit.ly/idjhP2
(たしかフロイトのときにもそんな話を書いたような気が^^;)
http://rawbeautyterakoya.seesaa.net/article/366018599.html


数あるお姫様の中でも、
なんであんなに白雪姫は怖い目にばっかりあうのか。

森の中を逃げたあげく、
なんで
7人もの小人を世話しなきゃいけないのか。
ディズニーの映画ではハイホー、ハイホー、楽しそうにやってますが、
男でありながら男でない(ことの象徴として小さく描かれている)、
小人たち、それも7人に「家事をするかわりに」という
交換条件で住まわせてもらうので、
なんともフクザツな条件です。

さらにそこまで母親が毒リンゴ持って追っかけてくる。
これって何なの。

(柩の中の美しい姫を見つけた王子が、
小人たちに、「この死体を売ってくれ」と持ちかけるバージョンも存在するらしい……)


ちなみに、前回も紹介しましたが、
『白雪姫』は、ディズニー映画の初の長編アニメであると同時に
今でも最高傑作の一つと言われていますが、
そのポイントは、恐ろしい魔女の描写にあると言われています。
魔女と一緒にサイケデリックに木が動いたりなんかして、
当時の評論家たちは、これを、「精神分析的に怖い」と評したそうです。
彼の母が実母ではなかったかもしれない、という恐怖の話は
こちらをどうぞ。
http://amzn.to/120Ly9y

…と、オヤジっぽいトリビアはこれぐらいにして、
私の解釈です。


白雪姫の母は後妻として城をのっとるために王と結婚した、というのが
最近の映画(シャーリーズ・セロンやジュリア・ロバーツが母役をやりました)の
解釈ですが、それにせよ、実母にせよ、
娘であるところの白雪姫は、恐怖をもたらす母親のもとで育ちました。


城をのっとろうとしたり、永遠の美しさにこだわったり、
夫を意のままにあやつろうとしたり、
野心と執着が強い母親からのもとでの成長。


それは、娘である白雪姫にとって
気の毒なことだったのですが、
実は、もっとも彼女にとって悲劇的だったことは。


……それは、自分自身もまた、
執着が強く、男性をコントロールしようとする
女性に育ちかかってしまったことだったのです。


日に日に美しくなる姿は、
天然の美しさではなく、
男をトリコにしようと(無意識にする)媚態のあらわれ。
だからこそ、彼女は母親の嫉妬をかいます。


寄り添いカウンセリングの高橋三恵子先生が
http://yorisoi.com/
「ACの魅力ってねえ、そりゃーすごいのよ。どんな男だってイチコロにしちゃうんだから」
っていうので、
「せんせー、『アトラクト』の魅力と『コントロール』の魅力はぜひ分けてくださいよ。
『コントロール』の魅力は、破綻にしか突き進まないんですから」
って意見しちゃいました^^


それに気がついた時、
母親は娘を殺そうとしますが、
それは同時に、娘の美しさが、
「コントロール」による美しさだと気がついた、ということでも
あるのです。
なぜなら、
自然な「魅力」だったら、母親には脅威にうつらない、いや、
母親にはそれが「魅力」だということにすら気が付かなかったかもしれないのです。
そんなの、母にとっては「美」じゃないから(笑)


白雪姫は母から逃れ、安全な
場所を求めてあちらこちらへと逃げ惑いますが、

どうにも逃げ切れません。

なぜなら、もはや自分の中に巣くってしまった
支配的で高圧的に世話を焼きたがる性格、は
自分と一緒にくっついてくるからです。


七人もの男たちに囲まれながら、
白雪姫は、彼らを赤ちゃんのように扱いはじめ
(そうとしか見えない、男性として
見ることが怖かったのかもしれません。
父みたいに甘っちょろい男性だったらどうしよう!)


彼女の仕事は15歳にして「世話焼きおばさん」になってしまい、
そして、今の彼女が彼女であるかぎり、
安全な場所にはたどりつけないのです。
どこにいっても「世話焼きおばさん」になる
「心の癖」が出来上がっちゃってるからです。


そこへ強引におっかけてきた母が食べた「毒リンゴ」によって
白雪姫は仮死状態にはいり、
はじめて、「コントロールができない状態」になります。

そうしたら、(ちゃんとした一般男子、の象徴である)王子様が
あっというまに引き寄せられて、
(お姫様の同意もなく)キスした。

このシーン、今までは
「女性の性的自己決定権が尊重されてないシーン」として
悪名高かったのですが(笑)
このように見直すと、
どうでしょう。


キスまでなんだから、ゆるしてあげれば(笑)

(そういえば、キスって、文化によって解釈がよって違いますよね。
西洋人は、キスは「与えるもの」だと思ってますが、
日本では唇は「奪う」ものです)


合意のないキスは、
西洋式なら
「求めるのをやめたとき、あっというまに与えられる」の象徴、
日本式なら
「そんなの奪われた程度じゃ、私の自己評価、下がらないわよ」
の最終テスト(笑)


ガラスの柩は、
彼女が本当の「コントロールをしない自分」として
目覚めるための、第二の子宮だったのです。

だから、決して、すぐに蓋を閉じたり埋められたりはしないのです。
むしろ、白雪姫がコントロールすることをやめたから、
小人たちは、彼女がいちばん魅力的(この魅力的は「アトラクティブ」)に
見える方法で、彼女を、王子様が目にとめやすいところにおいた。
彼女は相変わらず白い肌、黒い髪、赤い唇をもっていますが、
それを使って「艶然と微笑む」なんてわざとらしいことはせず、
王子様は、彼女のナチュラルな魅力を、とくと認めることができたのです。


彼女が仮死状態=自分でコントロールできない状態になったら、
なんだかすべてがうまく回りだしたのです。


で、めでたしめでたし。


……というわけで。
さてこの、「白雪姫がサレンダーする状態」を
身体をはって作り出したのは誰でしたっけ?


なんてこったい、
母親ではないか!


母親は、娘に、なんとしても毒リンゴを食べさせたかった。

それは、「鬼母の嫉妬」であると同時に
「このままでは、娘は幸せになれない」という
もっと深いところからくる危機感だったかもしれないのです。


「サレンダー」」も「セラピー」も知らない母親は、
でも、彼女なりの不器用な方法で、
娘に、強制再起動をかけたと解釈できるのです。


それを、「愛」と呼ぶべきか?


微妙なところです。


もっと最初からまっすぐな愛が与えられたらいいのにねえ。と
思わないでもないです、もちろん。


そして、白雪姫にとってここが最大のチャレンジなのかもしれません。
母親の、この、1回転ひねりウルトラD愛を、
どのように腹に落とすのか。


それを落とせるようになったとき、白雪姫は本当に
「ヒロイン」になり、
母親から譲られてしまった男勝りのこころを自己嫌悪することなく、
(「国を治めたい」と野望を持つのは決して悪いことではない!)
その他欲しいものをなんでも手に入れられるだろう、と
私は思います。
王子様と白雪姫との関係は、父と母のようでもなく、
でもけっして、姫が王子に従うということではなないんじゃないかしら。


《本日のまとめ》


物事が何もかもうまく進まないと感じたら、
母が毒リンゴ作るの待たないでいいですから(笑)
無力になって、一度、死んでしまいましょう。
でもそのときに、
柩のふたはあけておくのを忘れずに。
(自分で閉められないけどね、当然……)



私、この解釈作り上げたことによって、
機能不全家族に生まれたことって、
本当にすごいことなんだと思うようになりました。

このトランスフォーメーション感の気持ちよさって、なんなんだろう。
安全な家族に生まれても、感じられるものなんだろうか。


本日もお読みいただき、
ありがとうございました。


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posted by 石塚とも at 22:58| ロービューティ寺子屋バックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする