「ライフワーク」のお話。
こんなにたくさんやりかけて達成していない事項があるというのに、2016年の8月に、「靴下編みを、ライフワークの1つにしよう」と決めました。
空気パンツを履くようになって、身体にゴムを当てることに敏感になってしまったせいで、既製品の靴下を履くのが不快なことになって、耐えられなくなってしまっていた。
これからもっとものを書きたいので、とくに長文を書くことを考えたら、疲れない衣類はスポーツ選手のウェア選びと同じぐらい大事なのだった。
残りの人生の足の快適性を考えたら、50歳から始めても、70歳ぐらいまでは編めるだろう、今から試行錯誤始めちゃおう、と考えた。
当時は、手編みの靴下用に専用の糸(=ソックヤーン)が売られているのは、手編みの糸というのは簡単にかかとに穴が空いてしまうので、靴下用糸=丈夫なナイロンとの混紡糸なのだというのも知らなかった。
だから、その年は絹100パーセントの糸とかで何足も編んで、あっというまにダメにしました。
そんなわけで、文字通り、試行錯誤でした。
2018年夏〜2019年早春ぐらいまで、人生最大のヤマ場! みたいな事件をいくつも対処していたので、編みものなんてすっとんでいた。
海外に持っていっても、ひと針も編めずに帰ってきたことばかり。
東京にちゃんと拠点をもうけて、引っ越し→インストールが目鼻がついて、靴下編む時間も出てきた。
青山1丁目のツインタワーの中に三ツ葉屋さんという落ち着いた毛糸屋さんがあったのたけど、昨日行こうとして、ネットで調べて1月に閉店していたことを知り、こりゃ必要なものはさっさと動かなきゃと思って、今日は都心のもう一つの老舗、六本木の石渡毛糸店に行ってきた。
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これは、靴下のかかとを補強する(引き揃えという)ために買った糸たち。
ダルマの木綿の糸は「こういうの使う人もいますよ」とお店で教えてもらった。
黄色いコマのは材質聞くの忘れた。補修・補強専用。
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ドイツから輸入の靴下糸で有名な町田(ネットあり)の毛糸店、「けいとや」さんから新しい針も届いた。
この3本針は、ドイツの針専門メーカーaddi の新製品でお値段高いのですが、たぶん時間短縮に貢献してくれるはず。
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2017年春から編んでたソックス......
2年間一針も手がつかなかったが、1足半ぐらいは編めていたので、ここ2日ぐらい集中したらあっというまに完成間近になったよ…。
2016年から編み始めたソックスは、上にも書いたように全部やぶれてしまい、現役は一足しか残っていない(それも穴が派手に空いている)
麻100パーセントで、とんでもなく気持ちいい。
「ライフワーク」という言葉は、ときおり(しょっちゅう?)それを持ってしまったことを呪いたくなるような重さに満ちているものだったけど、それらを携えて運んでいけるだけのパワーも、身につけることをやりとげているみたいだ。
あ、あと本はこちらで。模様編みパターンは自分で作った単純なもの。
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(2022/12/16更新)