押川剛 (著), 鈴木マサカズ (著)
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原作者の押川剛さんは実在の、精神障害者移送サービス(自傷、他傷などで問題を起こしている患者さんを説得により精神医療につなげるサービス)創業者、また、作品は当初活字(新潮文庫)として発売されたものが漫画化され、現在12巻まで発売され、累計で140万部を売り上げています。
今まで漫画はほとんど読まない方だったのですが、このシリーズは一気に読んでしまいました。
漫画を読まなかった理由は、「一度読み出すとハマりそう」というのと、単行本で何巻にもわたる長編になっているものが多いので、収納場所に困りそうだからです。電子書籍はわたしにとっては漫画への扉を開いてくれました。
説得に当たる方も当たられる方もガチで生きてる感が伝わってくるのが多くの読者を引き付ける理由じゃないかなと思います。そう考えると、身近にそういう問題があるとかないとか関係なくなります。
何巻か忘れちゃったんですが、わたしは、なんとか親と対話をする準備ができてきたときに、ロリータ・ファッションをしてきた女の子が好きです。彼女にとってはそれができるかぎり精一杯の自己表現だったんですね。「自分はおかしくない、ただ自分らしく生きたいのだ」と、両親に(暴力や自傷他傷行為ではなく)言葉と服装(一種のアート)で訴えました。あそこが、「この子は(動物やモンスターでなく)人間になろうとして、実際そうした」って思う瞬間でした。
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