2023年4月8日配信分の転載です。
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交通ストで電車が動かなかったり(年末から週に1度はずっとストやってる)
ゴミ収集の人たちがストをしたのでパリの街中ゴミだらけだったり、
労働者のパワー爆発、と同時に
世界一のお金持ちを輩出したり(LVMH (ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー
グループの会長、ベルナール・アルノー)
資本家のパワーでも金メダルをとった現在のフランス。
電気自動車でもなく、
コンピューター関連でもなく、
医療関連でもなく
ファッションで世界1位とれるんだ〜、ってことが
新鮮だったです。
そして、ほんとに世の中には服があふれています…。
『フランス人は10着しか服を持たない』という本が以前ヒットしましたが、
ほんとうにそうだったら、パリにあれほどたくさんのブティックはないだろう…
それ以外にマルシェでも古着屋でも服を売っている…。
(ちなみに、レディースだけじゃなくメンズのブティックの数もすごい)
日本も洋服屋さんあるけど、「おしゃれな服」を買うことに関しては、
フランスのほうが量も質も勢いがあると感じます。
日本だってじゅうぶん売っていますが。
最近は、消費者の購買力低下と、購買力あっても買い控え、
「断捨離」「ミニマリスト」という言葉の普及もあって、
「手持ちの服を減らそう」というムーブメントは浸透、定着してきたかもしれません。
それでも、
「あ〜この服処分しようかな、でもできないな〜」
と思ったことがあるのでは。
「スペース・クリアリング」でコンマリさんより先に有名になった
カレン・キングストンさんの
『ガラクタ捨てれば自分が見える』
https://amzn.to/3GrUP7g
によると、
「あなたがものを捨てられないのは、
『将来、〜〜になったらどうしよう』という
恐怖の現れ」
で、その恐怖があるからこそ、さらに
「〜〜になったら」という恐怖の中身に引き寄せられていく、
とあります。
でも、わたしは、洋服に関しては、この説に懐疑的です。
どうしてかというと、
ほんとうに気に入った洋服、というのは、
ほんとうに手に入れることが難しいからです。
そして、一度手放したら、再び入手できるかどうか、
わからないものなのです。
まず、既製服では、おおざっぱに、S,M,L,XLなどと分けていますが、
人間の身体って、本当にひとりひとり特徴が違うので、
既製服ではぴったり合わせるのが難しい。
どこかがゆるかったり、きつかったり、動かしにくかったり、
我慢しながら着ています。
それに加えて、肌の色も、ひとりひとり違うので、
肌映りのいい服、というのも既製服では限られてきます。
さらに、個人的なデザインの好み、着るシチュエーション、
暑さ寒さをちゃんとしのげるか、手入れがしやすいか、
など、ちょっとリストアップしても片手の指を超えてしまうような
フィルターをかけて、わたしたちは服を選んでいるのです。
自分の好みにぴったりの服をオーダー、もしくは
自分で作ればいい?
これ、とってもいい考えですけど、
服を作るって、かなりたくさんの工程が必要です。
あと、作る場所も必要なんですね。
その場を捻出する費用のほうが、服を買うより高くなっちゃうかも…
一方、売る側も、実はとても大変です。
今のファッションは、昔の、おしゃれのルールが決まっていた時代と違うので、
「似合うから着る」「好きだから着る」という気まぐれな消費目的のために
先に原価をかけて服を売る、というのは、実はかなりギャンブルです。
だから、数量限定にしたり、ユニクロみたいにデザイン限定で大量生産して
売り切る、みたいな方法になっていきます。
そういえば、フランスで、カマイユっていう、
ファストファッションの店が、最近倒産しました。
だから、本当に気に入った服が手に入ると、
消耗して着られなくなっちゃうのがいやで、
スペアを買っちゃったりして(ない?)
とはいっても、自分の生活にもう必要ないな、と
思った服は処分しますが、
だいたい処分し終わったので、これ以上は減らさないようにしようと思っています。
また、お洋服は既製品を買うだけでなく、
オーダーしていますし、自分でも編んだり縫ったりします。
収納場所は、東京でもパリでもイケアのワードローブ「パックス」シリーズ
幅100センチに収まっています。
春夏秋冬、冠婚葬祭、これですべて収まれば、
少な過ぎもせず、多すぎもせず、ちょうどよい蔵服(?)じゃないでしょうか。
叶姉妹のウォークインクローゼットは150平米だそうなので、
人それぞれでしょうけど(よく中身を全部覚えられるなあ)
先週、その「パックス」シリーズに、
引き出しをとりつけました。

https://www.instagram.com/p/CqwW1bmS4Bf/
引き出し収納は、観音扉収納に比べると、
予算がはるのですが(ストッパー式レールはとくに)、
みやすさは段違いで、「奥の方に突っ込んで死蔵」ということが
なくなります。
最近は季節の変化がめまぐるしく、
預け型倉庫みたいのに預けてしまうと、
取り出す回数が増えて割高になってしまうので、
がんばって、小さなマンションの大きなワードローブに
しっかり収めています。
今回のお話は、ここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけるように、
いい記事を書きたいと思います。
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