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2023年04月15日

「焼け跡の『白鳥の湖』」 vol.085(通算436)

こちらの記事は
2023年4月15日配信分の転載です。
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今週は別のことを書こうかな? と思っていたのですが、
さっきまで読んでいた本
『焼け跡の「白鳥の湖」―島田廣が駆け抜けた戦後日本バレエ史』
https://amzn.to/3o70PvA
がとても興味深かったので、紹介しつつ、
思うことを書きたいと思います。
バレエという芸術を軸にして、日本の近現代史を興味深く
追える内容です。

島田さんは1919年、韓国京城(現ソウル)生まれ。
日韓併合下のソウルで陸上競技に熱中し、
1940年に開催予定だった東京オリンピックに出場することを
夢見ていましたが、戦争が迫り、五輪は中止になってしまいます。
しかし、彼がスポーツにひかれたのは、
「メダル」や「勝利」などが目的ではなく、
「民族、宗教、国境と関係のない世界で輝きたい」という思いからでした。
その気持を抱えたまま、
「日本で勉強したい」と親を説き伏せ、
わずかな荷物とともに日本へ。
舞台芸術に興味を持ち、流れるように、クラシック・バレエと出会っていきます。

当時のクラシック・バレエがどういう状況だったかというと、
1917年に起きたロシア革命を逃れて
日本に来たロシア人が少なからずいましたが、
地理的に逃げやすい日本に来たものの、
彼らはおもに欧米を最終目的地と考えており、
日本に永住しようと考えていた人は多くありませんでした。
(余談ですが、文化の違いもあるけど、ロシア貴族にとって
日本は暑すぎたらしいです。そうでしょうね笑)

しかしその中に、日本ではじめてバレエ教室を開いた
エリアナ・パブロワがいました。
有楽町のニッポン放送の隣にある蚕糸会館内に教室があったそうです。

明治の欧化政策のときに政府がイタリア人指導者を招聘して以来、
バレエ・ダンサーとして職業的に活躍する人が
皆無というわけではなかったのですが、
本場ロシアの教えを専業的に授ける人が現れて、
日本のクラシック・バレエおよびショービズ(日劇や宝塚など)全体が
急速に技術的に発展していきます。

偶然、バレエの舞台を見てその魅力に傾倒した島田さんは、
パヴロワに師事。大学生になっていましたが
まったくの素人だったので、児童科で小学生の女の子たちと
一緒に練習したそうです。
このときの小学生の中に、「とんねるずの生ダラ」で
木梨憲武さんの指導をした大滝愛子先生なんかも混じっていたそうです…。

と、1ページ1ページがエピソードだらけで面白いのですが、
「日本人のバレエ好き」
というのは、
「日本人の相撲好き」
に匹敵するのではないか、と思わされるものがあります
(厳しいものが好きなのかな?)

1923 年、ロシア、マリンスキー劇場出身ののアンナ・パヴロワが
自分の劇団を率いて日本で公演したとき、
日本での入場料は15円〜2円だったそうです。
当時の小学校教師の初任給が40〜50円だったとか。

この公演の安い席のチケットのために、人々は5時間も並び、
公演を見た芥川龍之介は「ぼくは兎に角美しいものを見た」と絶賛し、
七代目松本幸四郎はこの公演に魅了されて、
歌舞伎役者を集めて
自ら白タイツ姿で、バレエの手ほどきをうけたのだとか。


バレエの魅力って、
「人間じゃないもの(多くは妖精)」に見えるような軽やかさなんですけど
その軽やかさを手に入れるために気の遠くなるような筋肉の鍛錬を
やりたくなってしまう。
そして、見る人はその「妖精になる技術」の披露を期待して見に行く。


戦前〜戦後すぐのバレエダンサーたちは、
バレエを普及させるために労力を惜しまず、
貧しい者は貧しいなりに(芋のくきを食料にして)
富める者は富める者なりに(鉱山の稼ぎを子女の教育につぎ込んだ)
尽力したそうです。

この本、今、アマゾンで中古の値段を見たらかなり値段が上がっているのですが
(わたしが買ったときは1450円だったのですが。。。)
でも図書館とかで借り出し可能かもしれないので、
ご縁があったら、見てみてください。

なんか最近、なんの本を読んでも、
「今の歴史につながっているんだな」と
思わせられることが多いです。


今回のお話は、ここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけるように、
いい記事を書きたいと思います。


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posted by 石塚とも at 21:03| 「野菜くだもの通信」バックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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