「千億の夜を超えて 1」を書いたのが昨年の7月です。それから、ちょうど9か月たちました。
9か月。
やっぱり300年ぐらい前な気がする。。。
2009年は、チャレンジなこともたくさんあって当時は大変だったけど、終わってみれば、初めての「事業」を一つ終えて、問題点はぜーんぶ一度で浮かび上がってくれて、解決策もわかって、今は、
よく整理された図書館の棚のように、経験値のファイルが並んでいる状態。
そして、最近の自分を見て感じるのは、前以上に「都市化」しているということ。
これは面白い現象です。
朝の散歩とバレエのレッスンは増えているので、運動量はそこそこあると思いますが、それ以外は、夜中までぶっ通しでPCの前に座っていることがしばしば。昨年買ったマシン(DELL のSPX-station)、iPhone、scansnap、Bose のノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンと、お気に入りのツールたちは、ハイテクなものばかり。
昨年の経験値ができたので、何をどうすれば結果が出せるかがわかってきて、わかるものには確信をもって集中できます。わからないものは、「これは実験だ」という姿勢で試してみます。1日に仕上げる仕事の量は、増えています。
つまり、どっちかというと「スロー・ライフ」とは反対の「ファスト・ライフ」になっちゃってるわけです。
「映画」と「バレエ」という、自然とは正反対にある人間の営み=芸術に魅せられています。
大都会西麻布は、ただいまランチタイムのサラダ・バー天国になっていて(5軒ぐらいある)、私が行けば何もいわなくてもサラダ・ボウルが出てくるお店の常連になっています。常連さんの名前は全員覚えていて、客単価が1000円以下でも、「○○さん、いらっしゃいませ」とお客様の名前をつけてを呼び、帰り際にはスタッフがドアを開けて見送る、プロフェッショナルな接客を堪能しています。
ある意味「ファスト・フード」になっちゃってます(レストランで待つ必要ないから)
ビジネスの勉強をしている人は誰でも感じていることだと思いますが、コンピューター、インターネットの普及で情報が早くなっているために、どんどん新しい勉強をする必要ができています。それは、「追いまくられる」ということではなくて、「昨日までの自分を捨てる」スピードが早くなっている、というふうに私はとらえています。地上で最大の発明加工品=価値が腐らないもの=貨幣を生み出すためのビジネスで、実は、その人の新陳代謝が求められる。
そこが、すごく面白い、と私は思うのです。
もっとも自然と離れた、もっとも人工的な世界で、求められているのは、実は、自然と同じだということ。
ローフード(ナチュラル・ハイジーン)という、どんどん猿に近い食事法になっていく一方で、事業や芸術といった、人間だけができることでより良いものを生み出そうと取り組んでいるということ。
そして、両者は「新陳代謝」という点で実は一致しているということ。
身体と頭脳が、そしてもしかしたら両者をつかさどる霊性が、スピード・アップを求めている。千億を、三千億に。
自分は、そのスピードのある乗り物にのっているだけ、という感じもします。
いっぽうで、その乗り物に、振り回されたり、酔ったりしない、体力もついてきた気がします←実際、身体には筋肉はついています。
2010年03月10日
2009年07月31日
千億の夜を超えて
「ローフード+建築」の香奈子さんが私のことを「親方!」と呼ぶのをブログで見たとき、「この人上下関係が好きなのか?」と思ってちょっとひきかかったのだが(ゴメン)、よく話を聞いてみると、彼女は建築業界の人なので、「親方〜」というのは業界用語というか業界的親愛の情であることらしいことがわかった(ちなみに私とオフラインでいるときは彼女は私のことを「石ともさん」と呼びます。「親方」とは呼びません)。もしかしたら「スネークマンショー」が好きなのかもしれないがそれは確認していない。
そんな香奈子さんが午前中家にやってきて、一緒に仕事をしながらいろいろ話をしたのだが、彼女いわく「この1年、いろいろありすぎ。まだ7月なんて信じられない」。私が「ローフードやってるとこれからずっとそうなるのよ〜」といってみたところ、「え〜本当ですか、でも嬉しい〜」と彼女は顔をほころばせた。
別に励ましとかじゃなくて実感をいったわけだが、でも本当にそうである。ローフードでなかった頃は、1年が始まると「ああ、もう1月が終わってしまった…」3月が終わると「ああ、1年のうちもう1/4終わってしまった」12月になると「ああ、もう1年終わってしまった…」の繰り返しだったが、今じゃその発想自体がない。その代り、2〜3年以内の計画はかなり現実的に頭の中にある。
そんな香奈子さんに手伝ってもらったのは、本日、「ビジー・ピープル」の写真撮影の料理を作るため。レシピは140以上あるので全部という体裁にはならないが、読者の人のイメージにたえらえるような撮影をプロにお願いした。
写真は素晴らしい仕上がりに仕上がって、夕方私は疲れて脚もむくんできたが、そのままmanna でちひろさんのお教室に参加する。
で、そのまま「ビジー・ピープル」の料理のデモを予行演習と試食をしていただき、(私がお教室で習いたかったのは料理の作り方というより、デモのしかただったのだ)バレエ教室の話なんかしてたらどんどん元気になって、自分の目に光が戻ってくるのがわかった。ローフーディストは1日を2回生きる。
ちひろさんは、今、家のクローゼットを眺めて愕然としているそうだ。前職(ホステス)時代のお洋服を眺めて「こんな時代が私にあったのか」と思うらしい(なんだか絵が目に浮かぶ)。彼女が前職をやめたのはたった2週間前のことだ。それなのに、彼女自身も、私(を含めて周囲の人も)、彼女の2週間前をなんだか忘れてしまっている。
そのまま試食タイムでお話していたら、なんだかすごい話にいろいろ展開してしまって、どうやらローフーディストは1日2回生きるのでも物足りないらしい、とわかった。
たくさん入るものがあったせいか、「このまま帰って校正します」といったものの、帰ったら眠くてシャワー浴びてことんと寝てしまったが、結局4時に起きて、7月31日1回目の人生を生きているわけだ。
光は1秒で地球を7回半回るし、原子は1秒間に2万キロ移動できるスピードで動くし、酵素は1年間を15分にするスピードで化学反応を媒介する。
そんなの想像もつかない数字だったけれど、ローフードを食べていると、それこそ時空を一瞬で移動する「ワープ」みたいな感覚を味わうことになる。
人間が80年間生きて、1日1回夜を迎えるとするとその人は2万9200回の夜を迎えるのだが、ローフードを食べていたら、もっとたくさんの夜を迎えることは可能かもしれない。
夜というのは天体的な夜、という意味だけではなくて、1度死ぬこと。朝になってめざめたとき、代謝がよければ人は違う自分として生まれ変わっているものなのだ。細胞の死と生まれ変わりは、人の人生を面白く、意味あるものにしてくれる。新しい自分だからこそ「さあ、今日は何があるかな?」と好奇心に満ちた目で世界を見ることができるから。
ローフーディストのスペース・トラベルは続く。
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そんな香奈子さんが午前中家にやってきて、一緒に仕事をしながらいろいろ話をしたのだが、彼女いわく「この1年、いろいろありすぎ。まだ7月なんて信じられない」。私が「ローフードやってるとこれからずっとそうなるのよ〜」といってみたところ、「え〜本当ですか、でも嬉しい〜」と彼女は顔をほころばせた。
別に励ましとかじゃなくて実感をいったわけだが、でも本当にそうである。ローフードでなかった頃は、1年が始まると「ああ、もう1月が終わってしまった…」3月が終わると「ああ、1年のうちもう1/4終わってしまった」12月になると「ああ、もう1年終わってしまった…」の繰り返しだったが、今じゃその発想自体がない。その代り、2〜3年以内の計画はかなり現実的に頭の中にある。
そんな香奈子さんに手伝ってもらったのは、本日、「ビジー・ピープル」の写真撮影の料理を作るため。レシピは140以上あるので全部という体裁にはならないが、読者の人のイメージにたえらえるような撮影をプロにお願いした。
写真は素晴らしい仕上がりに仕上がって、夕方私は疲れて脚もむくんできたが、そのままmanna でちひろさんのお教室に参加する。
で、そのまま「ビジー・ピープル」の料理のデモを予行演習と試食をしていただき、(私がお教室で習いたかったのは料理の作り方というより、デモのしかただったのだ)バレエ教室の話なんかしてたらどんどん元気になって、自分の目に光が戻ってくるのがわかった。ローフーディストは1日を2回生きる。
ちひろさんは、今、家のクローゼットを眺めて愕然としているそうだ。前職(ホステス)時代のお洋服を眺めて「こんな時代が私にあったのか」と思うらしい(なんだか絵が目に浮かぶ)。彼女が前職をやめたのはたった2週間前のことだ。それなのに、彼女自身も、私(を含めて周囲の人も)、彼女の2週間前をなんだか忘れてしまっている。
そのまま試食タイムでお話していたら、なんだかすごい話にいろいろ展開してしまって、どうやらローフーディストは1日2回生きるのでも物足りないらしい、とわかった。
たくさん入るものがあったせいか、「このまま帰って校正します」といったものの、帰ったら眠くてシャワー浴びてことんと寝てしまったが、結局4時に起きて、7月31日1回目の人生を生きているわけだ。
光は1秒で地球を7回半回るし、原子は1秒間に2万キロ移動できるスピードで動くし、酵素は1年間を15分にするスピードで化学反応を媒介する。
そんなの想像もつかない数字だったけれど、ローフードを食べていると、それこそ時空を一瞬で移動する「ワープ」みたいな感覚を味わうことになる。
人間が80年間生きて、1日1回夜を迎えるとするとその人は2万9200回の夜を迎えるのだが、ローフードを食べていたら、もっとたくさんの夜を迎えることは可能かもしれない。
夜というのは天体的な夜、という意味だけではなくて、1度死ぬこと。朝になってめざめたとき、代謝がよければ人は違う自分として生まれ変わっているものなのだ。細胞の死と生まれ変わりは、人の人生を面白く、意味あるものにしてくれる。新しい自分だからこそ「さあ、今日は何があるかな?」と好奇心に満ちた目で世界を見ることができるから。
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2009年07月07日
あなたは「なぜ」その食べものを選ぶのか1
日吉no.1の人気整体師、そしてもちろんローフーディストのマコト先生が、先週の土曜日に施術を受けた時にしてくれた話。私も魂揺さぶられちゃったんで、シェアします。(先生には「書いていいよね」といって無理やり「うん」といわせちゃったような。おみやげのローブレッドに免じて許して^^;)
先生は食事の指導を求める患者さんへの啓もう用に「ローフード」の本をばんばんプレゼントしてしまう太っ腹なローフード・エヴァンジェリストですが、そんな先生が、ある日、ふと、シュークリームが食べたくなったんだそうです。
「なんでシュークリームなんだ? よりもよって、砂糖と牛乳と卵なんて」と思った先生。自分の内面に入って行って記憶をたぐってみたら……。
それは、高校生の時に付き合っていた女の子の記憶だったそうです。
その女の子が、ケーキを焼いてプレゼントしてくれるのが好きだったそうです。(ここまで聞いて、レモンの味)
あるときふたりはちょっとしたことからケンカをしてしまいました。
その数日後、違うクラスの彼女はシュークリームを作って仲直りに来てくれたのに、先生は、それをことわってしまったために、仲直りがおくれちゃったんだそうです。
「ああ、そうかー。あの時の後悔の記憶が呼んでたのかもしれない」
と思った先生。
そのとき、先生の心のなかで、クリーニングが起こったんでしょうね。
シュークリームを食べたい欲望は薄らいだそうです。
そして。
その数週間後。
その彼女から、突然、連絡があったのだそうです。
(つづく)
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先生は食事の指導を求める患者さんへの啓もう用に「ローフード」の本をばんばんプレゼントしてしまう太っ腹なローフード・エヴァンジェリストですが、そんな先生が、ある日、ふと、シュークリームが食べたくなったんだそうです。
「なんでシュークリームなんだ? よりもよって、砂糖と牛乳と卵なんて」と思った先生。自分の内面に入って行って記憶をたぐってみたら……。
それは、高校生の時に付き合っていた女の子の記憶だったそうです。
その女の子が、ケーキを焼いてプレゼントしてくれるのが好きだったそうです。(ここまで聞いて、レモンの味)
あるときふたりはちょっとしたことからケンカをしてしまいました。
その数日後、違うクラスの彼女はシュークリームを作って仲直りに来てくれたのに、先生は、それをことわってしまったために、仲直りがおくれちゃったんだそうです。
「ああ、そうかー。あの時の後悔の記憶が呼んでたのかもしれない」
と思った先生。
そのとき、先生の心のなかで、クリーニングが起こったんでしょうね。
シュークリームを食べたい欲望は薄らいだそうです。
そして。
その数週間後。
その彼女から、突然、連絡があったのだそうです。
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(2022/12/16更新)